長かった難病生活もおわり気分新たに
父の急変、二回目
輸血をする
父が昏睡状態になってから
身体は３倍ほどに浮腫んでいました
どれだけ点滴しても血液から流れ出てしまう状態
血管も細くなり血液も薄く血が足りない
血圧を上げるため、体温を上げるため
輸血をすることに
やれるだけの治療は続きましたが
何をやっても改善することはなく
血圧が４０になるともう出来ることはないらしく
ＩＣＵを出る日が来ました
そうなるともう今日・明日
母はずっと泊まり込みに
血圧が４０まで下がり連絡が入り
兄家族がかけつけ、千葉にいる次男家族が駆けつけ
父は昏睡状態のまま一晩頑張りました
まるで私を待っているような。
私は次の日の朝、娘と滋賀から東京にかけつけた
きっと間に合わないだろう…
でもね、また奇跡が起こったんです
千葉の兄がかけつけたら血圧が１０上昇
次の日私が駆けつけたらまた血圧が１０上昇
そして、血圧７０まで回復
みんなでたくさんたくさん呼びかけました
危篤状態でこんなに回復した例がないそうです
少し安定したので千葉の兄は一旦帰宅することに
そこからさらに３日、ずっとそばにいました
そろそろ、おいてきた息子が心配で
数値もいいし一旦帰ろうと思った
でも主人がね
『次は間に合わへんぞ、こっちは大丈夫、お父さんについててあげ』
と言ってくれたんです。
数値は安定と言っても
血圧７０、尿は３日出ず体は浮腫み
体温も低く、直腸の温度が35.9度
もう数日だとみんなが悟っていました
だけど、滋賀の自宅では主人は朝６時に出勤、
小４の息子は一人でご飯を食べ、給食袋とお茶の準備をし
カギをかけて家を出ていたんです。
私との約束をしっかりと守り、ちゃんと登校もして
とても頼もしかったです。
帰宅後は宿題をしゲームをしながらお父さん（主人）を待つ
息子はおじいちゃんには会えない
これがいつまで続くんだろう
さすがにみんな疲労困憊でした
いつまでですよって言われる方がラクなのかな
なんて思うこともありました
それでも、どこかで決断しなくてはいけない
数値もいいし一回帰ろうと決めました
次は間に合わなくても仕方ない
父も、家族もみんな頑張った
二回も間に合ったから後悔はない
昏睡状態になってから１２日
この日やっと父に反応がありました
目は開けないけど呼びかけに唇を動かし涙を流す父
うんの時に少し唇が動くようになりました
これは目を開けるんじゃないかな
まだ父を連れていかないんじゃないかな
たくさん話かけ、唇はよく動く
会話してるようでした
もう帰ろうと決めていた日、
『お父さん～、数値もいいし一度滋賀に帰るね』
というと、この時だけ明らかに反応が違ったんです
それはどうしても「いやだ～」と言っているように見えた
もしかしたら長引かせてごめんねだったのかな
それを見て帰るのはやめ、ずっとついててあげようと決めました
虫の知らせだったのか、その夜でした
１０年寝たきりで１０年飲み物も食べ物も口に出来なかった父
まだ息がある間に母がお水を口に含ませてあげました
最後においしいお水を飲ませてあげたい、
ボロボロと涙が出ました。
父も大変だったけど、母も長い介護お疲れ様
それからはやることが多く、バタバタ
考えていた葬儀屋は告別式が一週間後になると言い
そんなかわいそうなことは出来ませんよね
葬儀屋を探し直し
難病だったため病院側での処置もたくさんあり
葬儀の日取りを決めるのも大変でした
毎日３時間睡眠とかだったな～
時間はあったのに生きてる間に決められることって少ない
頭がまわらないのもあるよね
父は難病になった時点で
臨床試験などは全て協力すると言ってました。
その気持ちを尊重して病理解剖に応じました。
最後に痛いことをしたかもしれないけど、
将来、同じ難病の人の治療法が見つかるかもしれない
父がきっかけになれるなら
そんな願いも込めて。
今頃天国で見守っていてくれるかなぁ。
私の気持ちも落ち着いて来ました。
明日からはまた楽しいこといっぱい書いていきますね。
長文、重たい内容を読んで下さって
感謝いたします。
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