来年７４歳になる義父、若い頃からとっても多趣味でね・・・

色んなところへ出かけていました。

そんな義父、６０歳を過ぎた頃からだんだんと身体に異変が出て来ました。

腰や首の神経が癒着して思うように身体が動かせなくなり数回手術をしています。

それでも７０歳を過ぎても大好きな蝶の採集で全国を飛び回れていたのですが・・・

去年の夏体調を崩してからはあまり出かけなくなりました。

膝や腰が痛くてあまり出かける気がしないのです。

もう年齢も年齢だしね・・・。

義母も多趣味でまだとってもお元気なので毎日のように出掛けています。

そんな訳で義父は家で一人ぼっちが多いのです。

家でテレビを見ていることが多くて、義母以外話さないことも多々。

元気な義母はもっと元気に動き回って欲しいと思っています。

それで喧嘩をしてしまうことも多くなったのだとか。

最近義母から主人への電話が増えました。

はっきりとは言いませんが何か話があるような。

しかしこちらも運動会続きでなかなか義実家に行けなかったのです。

週末の大津祭りで久しぶりに義実家に行き、やっと義母の話を聞きました。

義父のことで心配なことがあり、ＭＲを撮ったとのことでした。

結果、認知症などはなく、脳の血管が詰まっているところがあるらしく再検査をするそうです。

義父は耳も正常で記憶も鮮明で、見た感じ問題はないように見えます。

ただ、膝が痛いから歩くのが大変、右腕、右手に力が入りにくいという症状はかわりません。

義父と義母は６歳の年の差があり、義母は不調なところがありません。

だからあまり義父目線で物事が考えられないようで・・・

義母の話を聞いている限りでは、義父が気の毒に思えて来ました

喋り続ける義母の話を聞いてあげて（義父は文句も言わずずっと黙っています。）

もういいかなと思ったところでちょっと義父の見方をしてあげました。

嫁としてあまり反対意見を言ったことはありませんが、

不仲になってもいけないけど言いました。主人も同じ意見だったので良かった。

数時間かかったけど義母も「そうか～、そうね～そんな風に思ったことはなかった」と

話せたことでちょっとストレス発散出来たようです。

でも本題はここからなんです。

来週ですが、義母は１週間旅に出るのです。海外に。よくあることなんです母の海外。

国内でも数日のお留守番は義父にはよくあることなんです。

しかし今回は１週間。とても大事な講習があるらしくてどうしても行きたいと。

しかし義父の様子が心配（倒れたり、食が進まなかったらどうしようって）なので

毎日様子を見に来て欲しいとのことでした。

さすがにそれは私には厳しい。

その週は子供の幼稚園&学校関係の用事が盛りだくさん。

送り迎えもあるしこっちの生活もあるし。

それに義父はちゃんとした人なので、料理も洗い物も洗濯もなんでも自分でされます。

特に私がやることはありません。

でも毎日数時間でいいから様子を見て話し相手をしてほしいと義母は言います。

しかし、義父はベラベラしゃべる人でもなければ、冗談を言う人でもありません。

話し相手と言うほど話すこともなく

テレビもＢＳの大自然の物しか見ません。

う～ん、間が持ちません

そんな義父も毎日私が来たらきっと気疲れするはず

でもそんな事、義母は気にしません。

言いたいことを言います

私は水曜日にちょっとだけど時間を作りました。

主人は金曜日に休みをとりました。

以前からそう伝えていますが、それでもやっぱり毎日見に行って欲しいと言う義母。

あ～～大変だ～～と思い、こっそり義父に言いました。

私『お義父さん、大変ですね～』ボソボソ

義父『そうなんや～』ゴニョゴニョ。

すると義母は主人に。

「寝ててもいいから仕事終わりに毎日ちょっと覗いて」

仕事終わりって２１時の時もあるし、朝は毎日５時起き。主人の生活もあります。

主人言いました。

『無理や電話じゃアカンの』きっぱり

義母、ちょっとでいいから覗いて欲しい・・・ゴニョゴニョ。

主人『毎日電話するわ、電話、それでいいやろ』

義母「電話って倒れてたら出られへんやん」

（なんだか義父は病人か）

義母はエキサイトしましたが・・・

電話に出たら問題なし、定時の日は覗きに行く

これで一件落着しました。

しかし、問題はまだあって・・・

以前、海外から義父に電話した義母。

義父も用事ですぐに電話に出れない時もありますよ。

義母は心配になり、すぐに私に電話をして来て、義父が電話に出ないから様子を見て来て。

と言うことがありました。私仕事中ですけど・・・。

義父はとってもお元気で・・・

そんなことがあったので義母の心配症はとっても困るのです。

そして・・・義父に携帯メールの使い方を教えておいて欲しいと言われ・・・

７０歳過ぎた義父にメールのやり方を教えることになりました

義母にはもう私も笑えて来ました。が、頑張って教えました。

やっぱり義父は正常なので飲み込みが早い。１時間ほどで覚えました。

私だいぶ疲れました（笑）

でも義父にはお世話になっているので恩返しです。

そして義母がどこかへ去った隙に

私『お義父さん、お義母さんの留守中寂しいですか？』

義父「いや～、ぜんぜん」

私『ちょっと開放されますね（笑）』

義父「そうなんや～～（笑）ククク」

と今までそんな会話はしたことがありませんでしたが

今回のことで義父もいつも我慢してたんだな～と言うことがわかり

ちょっとだけ義父と歩み寄れたような、遠慮がとれたように思いました。

外に出ない、出掛けない、人と話さない、

身体が痛くて出来ないばかり言う、何か言っても喧嘩になる

義父は鬱かもしれない・・・もう私もイヤなの・・・と言っていた義母

きっと義父もそんなことばかり言われてイヤだったんだろうな～。

『身体が痛いかもしれないけどまたお蕎麦打ちませんか』と言ってみました。

義父は６０歳を過ぎてから蕎麦打ちを始めました。道具も全部揃っています。

信楽はお蕎麦が有名で、いつも信楽祭りには助っ人でお蕎麦を打ちに行っていたほどの腕前です。

それも今年は行っていないそうです。

『そうだ、お蕎麦をレクチャーして下さい』と言ってみました。

主人も『そうや、教えて～な』と言いました。

義父は「いや～、手が痛いからな～・・・道具も全部あげるで」と言います。

でも色んな話をし、どこでそば粉が買えるのかなど調べると案外近所

義父のペースでやりましょうと声をかけると、

義父も『よっしゃ、ほなやろか～』と明るくなりました。

善は急げ

主人が休みを取った日に我が家に義父をよんで蕎麦打ち教室をひらくことになりました。

うまくいったら毎月恒例にしたり、義父もまた蕎麦教室に通ったり出来るかも。

これだけのことで義父も笑顔です。

ちょっとお節介かもしれないけど、いいよね

そして、『７０歳からの趣味』で検索してみると

色々と出て来ました。

でも多趣味な義父、ほとんどやったことがあることばかり。

膝や腰の不調に関係なく出来ることは少なくて・・・

その中でも義父に出来そうなこと・・・

今、７０歳からの趣味で流行っているらしい、ウクレレ。

提案してみました。

すると、ほんとに最近始めたところだと。

ギターも趣味だった義父、右手が動かしずらいので小さ目のウクレレを始めたそうです。

持って来て披露してくれました。

７０歳過ぎてもやっぱり多趣味です。

義母曰く、「今日はやる気と気力が出たからよかった」と言っていましたが

義父に寄り添ってあげることが一番大事だったんじゃないのかな～と思いました。

ま、私に気を使って義父も動いてくれたところも多々あると思いますが、

嫁に出来ることってなかなか難しいけど、出来ることで親孝行して行きたいです。

これからも義父が楽しく、穏やかに過ごせますように。

これを機に、何か変化があれば嬉しいです。

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